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スズ-コバルトめっきとは?

スズーコバルトめっきは、錫(Sn)とコバルト(Co)の合金めっきと呼ばれるものです。

スズーコバルトめっきは装飾品や文房具など、実用品向けの装飾めっきに広く用いられています。

そのほかにも塗装品の下地用めっきなどに使われています。
他に、SCめっき・サンビめっきなどとも呼ばれています。

 
スズーコバルト(Sn-Co)めっき(TIN-COBALT ALLOY PLATING)は、クロムめっきやステンレス(SUS)によく似た色調の、シルバー色の合金めっきです。

合金とは特に、2種類以上の金属材料を混合したものを指します。合金は純金属には見られない特性があり、実用的な価値が高いといわれています。

装飾ニーズの高まりにより、合金めっきなどで多色調化を実現するとともに、顧客ニーズの多様化に対する様々な取り組みが行われています。

スズーコバルト合金めっきは、バレルめっきで量産のできるクロム色のめっきとして、家電品・音響部品・デジタル機器のツマミや、事務用品・文具用品の装飾に主に使われています。

クロムめっきに比べて均一電着性・被覆力に優れているために、装飾クロムめっきでは不可能な複雑な形状品の装飾めっきが可能です。

スズ(Sn)・コバルト(Co)ともに六価クロムに比べると、処理液が低公害性といわれていおり、クロムめっきの代替えめっきとして利用されています。

 
スズ-コバルトめっきの色合いは、クロムめっきやステンレスによく似たシルバー色です。

その特徴から六価クロムの代替えめっき被膜として幅広く用いられています。

また、コバルトの割合が増すと黒味を帯びるとも言われています。

スズ-コバルトめっきは、装飾クロムめっきに比べると硬度はなく耐摩耗性には劣りますが、硫酸や硝酸に強く耐食性や対変色性は、クロムめっきと遜色がないといわれています。

装飾クロムめっきの代替えめっきとしての、スズ-コバルトめっき最大の特徴といえば、均一電着性と呼ばれる電流分布による膜厚のばらつきが均一なことと、被服力と呼ばれる付きまわり性の高さです。

クロムめっきではうまく付かないような複雑な形状や、へこんだ部分でも無めっきにならず、良好な外観を得ることができます。

バレルめっきでの量産が可能な点も、大きな特徴の一つです。
スズ-コバルトめっきは、家電品・音響部品・デジタル機器のツマミや、事務用品・文具用品の装飾に多く使われています。

耐食性や装飾性(光沢度)を向上させるために、通常は下地にニッケルめっきを施します。

また、スズ-コバルトめっき上に塗装をしたり、ブラスト処理などを組み合わせることで、調度品としてのさまざまな色調を表現することができます。
クロムめっきに色調が良く似ているスズ-コバルトめっきは、ニッケル-クロムめっき代替えの六価クロムフリーめっきとして広く利用されています。

スズ-コバルトメッキは装飾クロムめっきほどの硬さはなく、耐摩耗性は劣りますが、耐食性は装飾クロムめっきに比べ、遜色ないと言われています。 

ニッケル-クロムめっきと同じように、下地めっきとしてニッケルめっきを施します。

 
スズ-コバルトめっきはRoHS対象物質電気・電子機器に含まれる危険物質を規定し、物質の使用を禁止する旨の指令のこと。

鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)のことを指す)ではないため、RoHS対策の六価クロム代替えめっきとして広く使われています。


関連するRoHS指令の適用除外項目は以下の通りです。(抜粋)


 
・冷陰極管、電子部品および蛍光管のガラスに含まれる鉛
・スイッチ、シグナル、電送用ネットワーク、インフラ装置および 通信管理ネットワークのはんだ
・ピエゾエレクトロニクスデバイスなどの電子セラミック部品に含まれる鉛
・ランプ1本当たり5mgを超えない範囲の小型蛍光灯に含まれる水銀
・玩具並びにレジャー、スポーツ器具
・特別な目的用の直管蛍光灯に含まれる水銀
など。
スズ-コバルト合金は低毒性で、めっき浴も無公害浴が多いといわれています。

スズ-コバルトめっきの皮膜は、クロムよりも柔らかく耐魔耗性は劣りますが、耐変色性は良好で、つき回り性能が非常に良好であるという特徴があり、クロムめっきの代替えめっきとして広く利用されています。